慢性片頭痛予防薬「アジョビ」につきまして

アジョビ(一般名:フレマネズマブ)が6月23日承認になりました。
CGRPを抑制する薬理機序としてはエムガルティに次ぐ、
国内2番目の片頭痛の予防薬になります。

8月30日発売

エムガルティとの違いについては用法と用量です。

  • 4週間に1回投与 1本ずつ投与(初回1本、エムガルティは初回2本)
  • 12週間に1回投与 3本ずつ投与(エムガルティと違い3ヵ月に一度の通院

薬価は1本41,356円です。
(3割負担で12,400円)

特徴としては、

ライフスタイルに合わせた投与スケジュール

が出来るという点です。

1ヵ月投与で開始して、年末年始だけ3ヵ月投与
といった組み合わせが可能です。
 さらに費用の関係で、1ヵ月投与に戻す
といった使い方も可能です。

3ヵ月に一度となると有効性が低下するのでは?
と心配になりますが、以下のデータをご参考にして下さい。

抗CGRP抗体の違いは

  • エムガルティはヒトフレームワーク部分及びヒトIgG4からなる
  • フレマネズマブはヒトフレームワーク部分及びヒトIgG2からなる

と、構造が異なるため、

効果については同等と言われますが、効果の比較は未だ明らかにはなっていません。

因みに以下が、構造式です。

【エムガルティ(ガルカネズマブ)】

【アジョビ(フレマネズマブ)】

針は27ゲージ、0.5インチと、インフルエンザワクチンと同じサイズのものです